水際対策緩和で福知山城に台湾から春節ツアー

　昨年に新型コロナウイルスの水際対策が緩和されたことで、22日の春節（旧正月）の大型連休に合わせ、中国語圏からの訪日客で全国の観光地がにぎわっている。京都府福知山市には23日、台湾からのツアー客が福知山城を訪れた。家族連れら24人が城内を珍しそうに見学しながら、久しぶりの海外旅行を満喫していた。

　ツアーは海の京都エリアを中心に、関西の名所を5日間で巡る。2日目の23日は、午前中に南丹市美山町のかやぶきの里を訪問したあと、午後に福知山城へ。普段は日本語と英語のパンフレットを置いている天守閣・郷土資料館の案内には、中国語、韓国語対応のものを追加で用意し、準備万端で迎えた。

　ツアー客は添乗員に連れられながら、福知山城郭本丸に残る大型の井戸「豊磐井」や石垣を見物したあと、天守閣内の郷土資料館を回り、最上階から一望できる市街地の景色をカメラやスマホに収めていた。

　20、24両日にも同様のツアーがあった。30日にも予定が入っており、横山晋館長は「久しぶりの行動制限のない春節の旅行先に府北部を選んでいただけてありがたい。これからも多くの人に来てもらいたいです」と話していた。

写真＝福知山城に訪れたツアー客