氷点下8・4度、極寒の朝 通勤時間はノロノロ運転
2023年01月26日 のニュース
大雪は収まったが、26日は極寒の朝で始まった-。京都府福知山市の最低気温は今季最低の氷点下8・4度(午前8時)で、1月の観測史上2位(1位は1985年1月31日の氷点下9・8度)を記録。前日差マイナス3・5度、平年差マイナス7・8度だった。
道路は至る所で凍結して、通勤時間帯はノロノロ運転の車が列を作った。冬の寒さが続くが、スタックした車を助ける人、子どもたちが滑らないように通学路に固まった雪をスコップで削り取る市民もいて、心温かな場面も見られた。
ぐっと冷え込んだ影響で、内記一丁目の市佐藤太清記念美術館そばを流れる法川の一部が凍結。美術館では屋根の雪解け水が凍り、最長約1・5メートルを筆頭に長いつららが数十本垂れ下がった。福知山市の場合、冬の間に山間部から長いつららの便りが届くことはあるが、平地の市街地で大きなつららができることは珍しい。
京都地方気象台によると、府北部は27日午後から再び雪になる見込み。週末までは最高気温が5度前後で厳しい寒さになりそう。
■農作物に影響、卸売市場に入荷は菊菜のみ■
農作物にも影響が出ている。問屋町の市公設地方卸売市場は、26日朝の競りに並んだのが菊菜のみだった。前日に出荷した人が1人だったといい、市場卸売業者の福知山合同青果では「こんなに野菜の入荷が少ないのは初めてです。しばらくは影響が続くかもしれません」と話していた。
写真=市佐藤太清記念美術館のつらら。最長1・5メートルほどあった