宗教の垣根を越えて世界平和祈る 平和墓地で懇話会
2022年11月22日 のニュース

京都府福知山市内の宗教者たちが宗派の垣根を越えて人類の幸福と平和を祈る「平和の祈り」の集いが、戦没者が眠る平和墓地の平和記念塔前で21日に営まれた。市宗教者懇話会の関係者12人が参列し、戦争のない平和な世の中になるよう願った。
懇話会は2006年に、市内の仏教、神道、キリスト教、新宗教の団体で結成。現在、11団体が賛同し、「祈り・宗教協力・地域貢献」をもとに、世界平和祈願式典や講演会などを開いている。
平和を祈る集いは、会に所属する教会や社寺などが持ち回りで開いているが、新型コロナウイルス感染の影響で3年ぶり。初の屋外開催で、今回は三和町大原、大原神社の林秀俊宮司(66)が祭主を務め、神式で行った。
最初に出席者全員で「真摯な祈りを世界平和実現に向けて、家庭や社会国家、世界に伝え、平和を築いていきます」などの「祈りのことば」を唱和した。
続いて林宮司が平和の祝詞を奏上。出席者たちが白菊を献花した。
林宮司はあいさつで「宗教により教えは違いますが、願うことは同じ平和です。ウクライナでは戦争で多くの命が失われています。今後悲しい出来事が起こらないように祈り続けていきたい」と述べた。
写真=献花する参列者