特殊詐欺防いだ丹波大原郵便局に京都府警感謝状

2022年10月14日 のニュース

 特殊詐欺被害を未然に防止したとして、京都府警福知山署(小林明彦署長)は、福知山市三和町大原の丹波大原郵便局(吉崎睦美局長)に京都府警察特殊詐欺総合対策統括官感謝状を贈った。小林署長が12日に郵便局を訪れ、吉崎局長に手渡した。

 同署によると、高齢女性の携帯電話に9月15日、大手携帯電話会社をかたり、「重要なお知らせ。本日中にご連絡ください」というショートメッセージサービス(SMS)が届いた。女性が連絡先に電話すると、男が「未納料金がある。早く払えば9割は還付できる」と言い、現金29万円を振り込むよう話したという。

 女性は同日、携帯電話を片手に同局を訪れ、電話で振り込み方法などを確認した。これを不審に思った局員の大槻高士さん(44)が電話を代わり、何の支払いか聞くと、男から「あなたでは駄目です」と告げられ、特殊詐欺の可能性が高いと判断。電話を切り、三和駐在所の木下敦志警部補に通報した。

 その後も電話が掛かってきて、男は「ほかの郵便局に行ってもらえないか」と移動を促したが、吉崎局長(59)と大槻さんが協力しながら女性のそばを離れず、積極的に電話を代わろうとするなど、木下警部補が来るまでの時間を稼いだ。何度かやりとりしたあと、男からの電話は切れた。

 着信がなくなっても女性は「丁寧な言葉遣いで、本物やと思うんやけど」と信じ切っている様子だったが、駆け付けた木下警部補が、特殊詐欺である根拠などを話すと、徐々にだまされていたことに気付いたという。

 吉崎局長は「普段から、お客様や警察と詐欺についての情報を共有するなど、連携して意識を高めていますが、実際に起きて怖さを実感しました。お客様に被害がなくて、ホッとしました」と話していた。

 詐欺に気付き、対応した大槻さんには、小林署長からの感謝状が贈られた。

 

写真=感謝状を受け取る吉崎局長と大槻さん(右)

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