府内自治体初の鳥獣対策アドバイザー認定 市の専門職員
2022年08月10日 のニュース
京都府福知山市役所の鳥獣対策員、望月優さん(30)が、農林水産省の「農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー」に認定された。狩猟に携わってきた経験や専門知識が認められた。全国で251人(7月15日現在)しか登録がなく、府内の自治体職員としては初めて。「市内の獣害対策の推進に、さらに取り組んでいきます」と意気込んでいる。
望月さんは元静岡県職員。2021年から市の専門職員として活躍しており、わな猟と銃の狩猟免許を持っている。鳥獣害被害に悩む市内の自治会を回り、対策方法のワークショップに取り組むなどしてきた。
市が推薦し、これまでの経歴などが認められ、7月に国立研究開発法人の職員や大学教授らと並ぶアドバイザーに登録された。今後は市内はもちろん、府北部地域も対象に、依頼があれば講師として赴き、地域の被害防止態勢や防護柵の整備、農林地管理技術などについて助言する。
望月さんは「自分の経験や知識などが認められたことがうれしい。行政と地域住民、駆除隊員の橋渡しをしたり、住民が農地を自分たちで守れるよう、各地域の特性に合わせた支援をしていきたい。専門性をより深められるよう、さらに知識を習得していきます」と話す。
写真=登録通知を持つ望月さん