旧菟原小を商品の保管や配送拠点に 京都市の着物会社

2022年07月30日 のニュース

 京都府福知山市は、三和町菟原中の旧菟原小学校活用事業の優先交渉権者に、振り袖レンタル・販売、卒業式用の袴レンタルなどを手がける京繊(本社・京都市中京区、田中元子社長)を選んだ。今後、詳細内容を協議し、施設と土地の貸し付けに関する議案を、市議会9月定例会に上程する。

 菟原小は2019年3月に閉校した。延べ床面積2170平方メートルの校舎、体育館、プールなどについて、市でが民間事業者から活用アイデアを募集したところ、2社が参加。それぞれの提案について、地元の跡地活用検討委員会、福知山公立大教授、税理士の外部有識者3人が評価した。

 その結果、評価基準の5項目のうち「実現性・経営の安定性」「地域経済の活性化」で高い評価を得て、100点満点中74・5点だった京繊が、優先交渉の権利を獲得した。もう1社は35・0点だった。

 京繊が提案したのは、袴、着物商品を校舎棟と体育館でメンテナンス・保管するほか、商品の配送・回収の拠点にする案。京繊は「地元雇用の促進を図り、地域交流・活性化の拠点としても整備したい」という。

 

写真=活用に向けて動き出した菟原小学校

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