一日あたりの感染者が第6波の倍 感染拡大で医療逼迫の恐れ

2022年07月28日 のニュース

 新型コロナウイルスの「第7波」により、京都府福知山市内で感染拡大が続いている。感染力が強いオミクロン株の亜種・BA5への置き換わりが急速に進んでいるとみられ、コロナ対応最前線の保健所業務や地域医療の逼迫が懸念されている。

 市内の感染者対応や医療機関の受診調整などを担う篠尾新町の府中丹西保健所(笹島浩泰所長)は、慌ただしい毎日が続いている。

 福知山の7月の新規陽性者数は25日時点で、第6波のピークだった2月の月間総数1226人を上回った。一日あたりの数はさらに顕著で、25日には第6波から2倍の145人(過去最多)に膨れ上がる。

 笹島所長(62)は「(昨夏の)第5波の時は、一日あたり7人で『どうしよう』と言っていたが、それが今や20倍。対応には専門的技術もいるので人数を増やせば良いというものでもなく、ギリギリのラインで踏ん張っている状況」と話す。

 執務室を臨時で増やし、他部署や外部からの応援も受けてコロナ対応業務をまわしているが、休みなく働く保健所職員たちの顔には疲れの色が浮かぶ。それでも「一番困っているのは市民。やめるわけにはいかない」。

 そんな保健所が最も気がかりなのは、地域医療逼迫の恐れだ。福知山は都市部ほど医療態勢が強固とは言えない。

 笹島所長は「(疑いの診療を含め)コロナ関連の患者が中核病院に集中してしまうと、非コロナ対応や救急対応が困難になる。それはもう医療崩壊です。そうならないように福知山医師会の全面協力のもとで、なるべく軽症者はかかりつけ医に行ってもらうように必死で誘導している」と打ち明ける。


写真=コロナ関連業務に追われる府中丹西保健所

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