旧天津小学校をスポーツ施設に改修 災害時の避難所にも

2022年07月29日 のニュース

 京都府福知山市勅使の旧天津小学校が、スポーツを核にした多世代の交流拠点として活用されることになった。30日にグランドオープンする。

 運営するのは、足場工事、飲食業などの細合実業(細合純一社長)=旭が丘=。市が昨年11月、公募型プロポーザルで参加企業を募集し、今年1月の候補者選定会議で優先交渉権者となり、活用事業者に選ばれた。

 同社が複合型スポーツ施設「S-LAB」(エスラボ)として整備。Sはサッカー、スポーツ、シェアを意味し、地域の魅力を再発見できる施設として再生し、地方創生に取り組みたいとしている。

 グラウンドは1万1千平方メートル。英国のプロサッカークラブ「イングランドチェルシー」が使用している高品質の人工芝を使用し、ナイター設備のフルサッカーコートとして整備した。人工芝の下に敷くクッション材は地面の温度上昇を抑え、人体や環境にも優しいクルミの天然素材。

 フルコート1面、小学生コート2面、フットサルコート4面のラインを引き、ラグビー、グラウンド・ゴルフ、スポーツ教室、青空ヨガなど用途は広い。

 旧校舎は、1階をトレーニング施設、フィットネスやヨガのスタジオにする。教室は、選手の控え室、練習風景観覧のほか、会議室としても使える。シャワールームと更衣室があり、3階は市指定の災害時の避難所にし、備蓄品などを置く。

 体育館はコートラインを引き直すなどし、バレーボールやバスケットボールができるようにする。ミニコンサートや講演会にも活用できる。

 細合社長(44)は子どものころからサッカーをし、いまも社会人リーグのチームに所属する。人工芝のグラウンドが、どこかにあればと思っていたところ、同校跡の活用募集があり、廃校を活用した新しい交流拠点として整備することを提案した。

 

写真=人工芝を敷いたグラウンドと屋内設備を充実させた旧校舎

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