「ラピュタ」の美術監督・山本二三さん 朝来の史跡描き初公開

2022年06月24日 のニュース

 アニメ映画「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」などで美術監督を務めてきた山本二三さんの世界を紹介する「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展」が、7月9日から、兵庫県朝来市多々良木、あさご芸術の森美術館で開かれる。「天空の城」と呼ばれる竹田城跡、独特な廃虚感が人気の神子畑選鉱場跡など、朝来市の史跡を描いた作品も初公開する。両丹日日新聞社など後援。

 「火垂るの墓」「時をかける少女」など、これまで数々の名作を手がけてきた山本さん。作品の世界観を左右する表現力の高さ、描写の美しさは、国内はもとより海外からも高い評価を受けてきた。特に迫力のある雲の描き方は、ファンの間で「二三雲」と呼び敬われている。

 出身地の長崎県五島市には美術館ができ、各地で「山本二三展」の巡回展が開かれてきたが、今回は制作の様子を写した映像や、新しい作品なども加えて新シリーズとして再構成。「冒険」「森」「雲」など5つの章に分けて約230点を展示する。

 また朝来市は生野銀山、神子畑選鉱場跡などが「播但貫く銀の馬車道・鉱石の道」として日本遺産登録されて5周年となるのを記念して、山本さんに市内の史跡を描いてもらうよう依頼。3作品の制作を受け、今回展で初公開する。幻想的な景色が、山本さんの筆でどのように表現されるか、関心が集まっていた。

 会期は8月30日までで、水曜日と7月19日休館。時間は午前10時から午後5時まで。一般800円、高校大学生500円、小中学生300円。電話079(670)4111。

■トークイベント先着70人受け付け 26日申し込み開始■

 初日午前11時からは山本さんのトークイベントがある。無料だが、別途観覧料は必要。先着70人を今月26日午前10時から受け付ける。申し込みは美術館へ。



写真上=天空の城ラピュタ「荒廃したラピュタ」(c)1986 Studio Ghibli
写真中=日本遺産5周年記念に描いた「朝日に輝く神子畑選鉱場跡」(c)山本二三
写真下=山本二三さん

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