女性起業家プラン発表会でオーディエンス賞 トマト栽培の小林さん

2022年06月12日 のニュース

 こだわりのトマト栽培をする京都府福知山市六十内の株式会社小林ふぁ~む、小林加奈子代表取締役(54)が、このほど大阪市で開かれた女性起業家らのビジネスプラン発表会「LED関西」で、最多得票を得てオーディエンス賞を獲得した。地方農業の活性化をめざすトマト栽培の「フランチャイズ農業」を熱く語り、多くの共感を呼んだ。

 LED関西は公益財団法人大阪産業局、経済産業省近畿経済産業局などが主催する。分野を超えて女性の「想い」や「夢」の実現を後押しするもので、関西2府5県の女性起業家らが対象。今回で8回目の開催。応募207人の中から書類選考でセミファイナリスト30人に絞り、2次のプレゼンでサポーター企業らから成長性、経営者力などを評価してファイナリストの10人を選出していた。

 発表会には、企業関係者約150人と一般約250人の計約400人が来場。ファイナリスト10人が5分間ずつのプレゼンを行い、最も心に残ったものに投票した。

 小林さんは大阪府堺市の出身。北海道大学農学部卒業後、大阪で学習塾を経営していたが、六十内に“孫ターン”をして、2015年に福知山で農業を始めた。栽培したトマトで作るジュース販売を手がけ、農業のトータルビジネスを行う。18年に小林ふぁーむを設立し、府指導農業士にも認定されている。

 発表会では「小さな農家の夢のプロジェクト」をテーマに、19年から始めた事業を紹介。契約農家にトマトの苗や有機肥料を無償提供し、栽培されたトマトを一手に買い取り、それを農産加工場に依頼して高級トマトジュースにして京都の百貨店、商店などやネットで販売し、リピーターが増えている現状を伝えた。

 トマトは独自の農法で栽培する。農薬や化学肥料は使わず、品質を確保するため高さを1・5メートル程度に制限。実がなり始めたら灌水量を減らして甘みを引き出し、完熟後に収穫して、添加物や砂糖などを一切使わずにさらりとしたジュースに仕上げている。

 事業化したのは、地方の小さな農家が都会に自由に販路を広げることができる「もうかる農業」を実現させることも目的だが、就農をめざす若者らが挫折することなく前進できるような環境づくりをすることに、一番の狙いがあるという。

 受賞は企業からの応援が増え、事業のさらなる発展のチャンスになる。小林さんは「多くの方が自身のフランチャイズ農業を評価してくださったことがうれしい。今後もめざす方向は同じで、契約農家とのつながりで事業を大きくしたい。増える耕作放棄地を生かすためにも、契約農家を増やして安定した収量を確保し、大阪や関東圏にも販路を開拓したい」と話している。

 

写真=オーディエンス賞の受賞を喜ぶ小林さん

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