女性2人が京都府の農業研修終え福知山で野菜栽培スタート
2022年04月27日 のニュース
京都府の就農者支援事業「担い手養成実践農場」で、福知山市内で農業研修をしてきた女性2人が2年間の期間を終え、25日に篠尾新町の府総合庁舎で開かれた修了証書交付式 に出席した。今後は研修をした地で、本格的に農業をスタートさせる。
担い手養成実践農場は、農業の担い手が不足する地域で就農希望者を受け入れ、技術習得から就農までを支援する府独自の制度。
2人は、長田南でホウレンソウ、ナス、キュウリなどの栽培に励む市内出身の千々岩千夏さん(43)と、三和町草山で万願寺トウガラシやサトイモ、ナスなどの栽培に力を入れる大阪府高槻市出身の芦田泰子さん(41)。2020年4月から、それぞれ地元の人に技術指導を受け、研修に臨み、無事に修了した。
2人とも福知山、綾部、舞鶴3市で一次産業に携わる女性グループ「のら×たん ゆらジェンヌ」に所属。研修中は互いに栽培法などの情報を交換し、現在も交流を続けている。
修了証書交付式には約20人が出席。最初に府中丹西農業改良普及センターの佐藤隆司所長が2人に修了証書を渡し、「中丹地域では高齢化で農業後継者が不足し、農地の維持管理が難しくなる中、2人が本格就農し、地域の担い手として活躍されることは地域農業にとって明るい兆しで、今後農業者として福知山で活躍されることが楽しみです」と述べた。
このあと2人が、支援してもらった地元住民への感謝の言葉と就農へ向けた抱負を述べた。
千々岩さんは「家庭菜園から農業を始めました。自分で作った発酵肥料で野菜を作っているので、今後は多くの人たちが食べたいと言ってもらえるような農家をめざしていきたい」と語った。
芦田さんは「作物を育てるのが好きという気持ちだけで進み始めました。これまで培われてきた農業技術や知識をこれからも勉強しながら、自分らしい農業をしていきたい」と話した。
写真=農業研修を終えた千々岩さん(左)と芦田さん