油の流出想定しオイルフェンス設置訓練 由良川流域自治体職員ら
2021年12月01日 のニュース

由良川流域の各自治体で構成する水質汚濁防止連絡協議会はこのほど、京都府福知山市蛇ケ端の国土交通省福知山河川国道事務所や、近くの土師川で水質事故対応講習をした。国、府、福知山市などの職員が参加し、事故発生時の迅速な対応方法を学んだ。
連絡協議会(会長=矢野則弘・福知山河川国道事務所長)は、由良川水系の汚濁防止と水質管理などの水資源の保全を目的に、国交省や京都府、兵庫県、福知山市、舞鶴市などの12機関で構成。情報共有などをしている。
近年、由良川では毎年のように油流出事故が発生しているため、昨年から講習を開いている。今回は、NPO法人自然エネルギー・環境協会の小野雄二郎さんが講師を務め、河川管理や水道業務に従事する職員が参加した。
参加者は座学を受けたあと、土師川でオイルフェンス設置の実習に臨んだ。上流で油の流出事故が発生したと想定。小野さんから、油を回収し拡散防止が目的であることや、安全性を考えて常に上流側で作業することなどのポイントを教わった。
6人ずつで1チームを組んで、左岸側に作業基地を作り、オイルフェンスを釣り竿などを使って川幅20メートルほどの対岸に渡した。続いて、オイルフェンスをピンと張り、専用の道具を使って集めた油を除去。フェンスの回収までの訓練をした。
写真=オイルフェンスを設置する実習もした