舞鶴市が大江に防潮幕 由良川の海水遡上対策で
2024年07月06日 のニュース
京都府舞鶴市は、上水道の水を取る福知山市大江町高津江と舞鶴市桑飼上の境界付近の由良川に、海水の遡上を防ぐ防潮幕を設けている。
降雨量が少ないと川の水が減って海水が遡上し、取水時の塩分濃度が水質基準を超え、安定的な水道水の供給ができなくなるため、状況に応じて防潮幕を設ける。
取水場は由良川河口から17・2キロ上流の大江町二箇下にあり、防潮幕はその約370メートル下流に設置。川の両岸にくいを打ち、川幅約100メートル区間に長い浮袋を張り、川底に向けて長さ2~3メートルの帆布を垂らす。
今年はすでに梅雨入り前から塩分濃度が上昇しているため、二箇取水場のさらに2・5キロ上流の有路補助取水場で取水している。
防潮幕を設置したのは6月15日。撤去時期は未定で、舞鶴市水道整備課は「秋にも海水が遡上することがあるため、撤去するのはそれ以降になるのでは」とみている。
写真(クリックで拡大)=設置された防潮幕(大江町側から撮影)