学校での感染防止に大きな力 サポートスタッフが校内消毒

2021年10月07日 のニュース

 京都府福知山市の小中学校で、新型コロナウイルス感染防止のための消毒作業などを担う「スクール・サポート・スタッフ」が活躍している。なり手は地元の人が多く、緊急事態宣言が解除されて市内の感染状況が落ち着いている今も気を緩めることなく、安心安全な学校環境づくりを支えている。

 スクール・サポート・スタッフは府教育委員会の事業。先生の仕事を手伝う校務支援人材で、もともとはプリント準備や教材作成補助などの業務が主だったが、コロナ禍以降は校内消毒をはじめとする感染防止対策でも導入できるようになった。

■19年度は1小学校 現在は22小中学校■

 市立小中学校での導入は、コロナ禍以前の2019年度は小学校1校のみだったが、集団生活を送る学校現場でのきめ細かな感染防止対策が必要として、市教委が20年度から積極的に府教委へ申請。現在は小中学校22校で配置されている。

 畑中の上豊富小学校(塩見文雄校長、97人)のスクール・サポート・スタッフは、近くに住む和田広実さん(60)。午前中いっぱいで校内の消毒をする。

 消毒スプレー、消毒用と水回り用で分けたぞうきんを持ち、3階建て校舎の1階ランチルームから始め、廊下、音楽室、手洗い場、下駄箱を回ってから2階、3階へと上がっていく。低学年の子が触れそうな低い位置にも注意して、ドアノブ、手洗い場の鏡、手すり、照明スイッチもきれいにふき上げる。

 和田さんは「子どもたちは学校で集団生活を送るけれど、ワクチンは打てません。学校の消毒をして感染リスクを少しでも減らせたら」と話す。

 梅垣健一郎教頭は「校内の消毒を一手に引き受けてもらっていてとても心強く、ありがたい」と感謝している。
 
 
写真=子どもらの感染防止のためにと消毒作業に取り組むスクール・サポート・スタッフの和田さん(上豊富小で)

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