ロデオ猿のミワ、脱走・コンビ解消から2年 三段池動物園の人気者
2021年09月10日 のニュース

京都府福知山市猪崎、三段池ラビハウス動物園(二本松俊邦園長)で、以前イノシシの「ウリボウ」と一緒の飼育舎の中で育てられていたニホンザルの「ミワ」が、別の飼育舎で暮らすようになり、もうすぐ2年になる。2匹でいるころは激しい気性で、来園者たちを威嚇する姿も見せていたが、今では落ち着いた様子で、のんびりとした日々を送っている。
ミワとウリボウは、ともに生後数週間で親と離ればなれになり、2010年6月に保護され園へやって来た。その後、ミワがウリボウの背中に乗るロデオ姿で散歩する仲むつまじい姿が人気となり、全国から大勢の人たちが来園。新聞やテレビで度々取り上げられ、日ごろのんびりとした園が入場制限をするほどのブームとなった。

ミワを目当てに訪れる人は今も多い。おりの前に取り付けられているロープと滑車で、餌を入れたバケツをおりの手前まで運んでいける仕掛けを利用し、来園者が与える餌も食べている。
一方、ウリボウは1匹になってから、餌の横取りもなく、“悠々自適”に暮らし、少し体重が増えたよう。
ミワの年齢はウリボウと同じ11歳で、人間でいうと24、25歳ほど。二本松園長(76)は「ミワは、以前と違って暴れることなく、来園者にも愛嬌を振りまいています。ニホンザルたちが集団で暮らす園の猿ケ島に入れることはできないので、今後もこのまま1匹で、のんびりと過ごしてくれれば」と話している。
写真上=落ち着いた雰囲気のミワ
写真中=紙面(マスコミ)初登場となった2匹。当時はまだ名前がなく「赤ちゃんザルとウリボウ」(2010年7月30日付)
写真下=ロデオ姿で散歩し始めた(2010年8月30日付)