小学生姉妹が医療用ウィッグに協力 「必要な人に」と7年伸ばした髪切る
2021年08月11日 のニュース

京都府福知山市に住む昭和小学校4年生の婦木結望さん(9)、2年生の心望さん(7)姉妹がこのほど、住所(すみんじょ)大山の美容室「Hana」(桐村美和子店長)で、長く伸ばした髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」に協力した。結望さんは3年、心望さんは7年の間、大切にしてきた髪を、「誰かの役に立つように」との思いを込めて切った。
母親の智代さんによると、「2人とも生まれたときは薄毛で髪の毛が伸びにくかった」といい、切らずに少しずつ伸ばしてきた。結望さんは小学校入学前の6歳の時、初めて長い髪を切った。この時、「大事な髪を使ってもらいたい」とヘアドネーションにも挑戦した。
今回が2回目で、「お母さんと相談して、また寄付することを決めました」。
心望さんも前髪以外は、生まれてからずっと切らずにいた。カットが終わると、「初めてお店で髪を切って、すっきりした」と笑顔を見せた。
2人合わせて、直径1センチほどにまとめた長さ31センチの束が14本とれた。姉妹は「自分たちの髪の毛が、必要な人に届けばうれしいです」と話す。
同美容室では寄せられた髪を、小児がんや白血病などの治療を受けている子どもたちに、医療用ウィッグを無償提供している仙台市のNPO法人に届けている。2人の髪もそこで活用される。
桐村店長(52)は「7年ほど前からヘアドネーション活動に参加しています。最近は髪を寄付される方が少しずつ増えてきました。2人のような子どもにも協力して頂けてありがたい」と話している。
写真=大事にしてきた髪を寄付した結望さん、心望さん(手前左から)と桐村店長