「能登のためできることを」 手作りミサンガ150個販売 売り上げ全額を被災地支援へ 桔梗が丘の植田勝美さんら

2024年12月18日 のニュース

 来年1月1日で、能登半島地震の発生から丸1年になる。これに合わせ、何か被災地のためにできることはないか-。京都府福知山市桔梗が丘の植田勝美さん(82)は、協力者と作ったミサンガ約150個を21、22両日、多保市のプラント3福知山店で販売し、売り上げの全額を石川県珠洲市の小学校に寄付する。

 かつて植田さんの兄が経営していた植田瓦(桔梗が丘)の職人が震災直後から珠洲市や七尾市に出向いて屋根の修理などをしていて、現社長の石田肇さん(47)から復興が進まない現地の様子を聴いたり、写真を見せてもらったりしていた。

 さらに能登では、9月に豪雨災害が発生。「自分が少しでも力になれることは」との思いを強くして、以前に市丹波生活衣館(内記一丁目)の組みひも体験で作り、友人に贈って喜ばれたミサンガを販売し、その売り上げを寄付することを決めた。

21、22日にプラントで

 「一生懸命作ったものを売って、その売り上げを送ることで、被災された方の心に寄り添えれば」と植田さん。10月下旬から作り始め、新聞広告で仲間も募集し、10人が協力してくれることになった。

 それぞれが空いている時間に、取り組みに賛同する同館に出向いて製作。1本を作るのに30分ほどかけ、復興への思いを込めて完成させた。販売場所のプラント3からも快諾を得て、21、22両日午前10時から午後4時まで、食品売り場の入り口付近のスペースに並べる。

 ミサンガは4色の絹糸を使い、長さは35センチ。1本300円で販売する。「被災地で懸命に生活し、これからの日本を背負っていく子どもたちのために」と、寄付先は震災時の避難所になった珠洲市立正院小学校にした。

 植田さんは「片側通行の道や倒壊したままの家があるなど、復興はまだまだこれから。雪が降る季節に入り、工事も遅れると思っています。そのような厳しい環境で、たくましく暮らす子どもたちのために、この寄付が役に立てばうれしい」と話し、購入の協力を呼びかけている。

 当日は募金箱も置くといい、売上金と募金の全額を同校に寄付する。

 

写真(クリックで拡大)=復興への願いを込めたミサンガを持つ植田さん(中央)と協力者たち

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