「素敵な笑顔ありがとう」 入院患者からの言葉に高まる士気-市民病院
2021年07月23日 のニュース

京都府福知山市厚中問屋町、市立福知山市民病院の正面玄関そばに、入院患者らが病院職員に寄せた応援メッセージが展示されている。新型コロナウイルス感染者の治療を続ける中で、温かい言葉を励みに職員は士気を高めており、互いに感謝して助け合う心を広めたいと、一般公開した。しばらく展示する。
5月12日の看護の日の取り組みとして、例年は病院側から入院患者へ回復を願うメッセージカードを届けているが、今年は双方向の交流ができればと、「もしよろしければ応援メッセージをお願いします」と書いたカードも一緒に手渡した。
応援メッセージは予想を上回る64通が寄せられた。
「市民病院に勤務されている全員の方へ いつもいつも ありがとうございます どうか、ご自身の事も大切になさって下さい」「いつも素敵な笑顔と元気な声かけをありがとう!」など感謝の言葉が並ぶ。カードの枠をはみ出す長文も多い。
メッセージカードを1枚ずつ展示用に整理した副看護師長の田中嘉与さんは「震える不自由な手で字を書いて下さった方もいました。感謝の気持ちしかありません」と目頭を熱くする。
患者のメッセージは、これまで市内の小中学生から届いた寄せ書きと一緒に、縦2メートル、横4メートルのボードに張り出している。
副看護部長の向山和加乃さんは「みなさんの応援に応えて、より一層地域に貢献できる病院として頑張りたいという気持ちになりました」と話していた。
写真=正面玄関そばに入院患者や子どもたちの応援メッセージを張り出している