正月を控えSLピカピカに かつての運転士らが磨き上げ

2020年12月28日 のニュース

 正月が迫り、旧国鉄時代にSL運転などに携わった人らでつくる福知山SL保存会(松山美昭会長)は28日、京都府福知山市広小路通りの福知山鉄道館ポッポランド2号館に静態保存されているC58形蒸気機関車を磨き上げた。

 旧福知山鉄道管理局のお膝元とあって、市内には福知山駅南口など3カ所でSLが静態保存されている。このうち広小路のC58形56号機は1939年(昭和14年)に製造された。

 旧国鉄下関機関区から61年に旧福知山機関区へ転属。68年秋には福井国体でお召し列車をけん引した。70年に廃車になるまで舞鶴線や小浜線を中心に活躍。引退までに地球を20・5周、約82万1500キロも走ったという。保存会の会員の中には運転した人もおり、人一倍の愛着がある。

 清掃は年4回していて、今回は役員のみ13人が参加。全長が約18メートルもある巨体を、車体の前部から連結する炭水車まで手分けして汚れを取り除いた。油で拭くと黒光りし、ピカピカになった。正面に国旗を飾り付けて作業を終えた。

 2号館は年内は29日から休館。年明けは1月4日から開館する。
 
 
写真=SLを丁寧に磨き上げる会員たち(28日午前9時40分ごろ)

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