桃映中学校で古くなった机の天板を再活用 先生が加工して飾り台に
2020年12月08日 のニュース

京都府福知山市北小谷ケ丘、桃映中学校(一色浩幸校長)の職員室前に、しゃれた飾り台が並んでいる。部活の大会優勝トロフィーなどが置かれ、きれいにそろって家具店で購入した商品のようにも見えるが、実は生徒たちが使った机の天板で作られている。
台を作ったのは美術科担当の栗田浩之教諭(58)。毎年3月になると、傷がついたり、古くなったりして使いにくくなった机が出てくる。そうした机は天板だけ取り換えて再び使うことにしている。栗田教諭は取り替えた天板をそのまま廃棄するのはもったいないと感じ、何枚かをストック。4年ほど前から台などに作り替えるようになった。
職員室前に置いた台は7点あり、天板を切って、接着材と木ネジで貼り合わせて製作。デザイン性豊かで、完成度の高い「作品」になっている。
このほか消毒液を置く台や校長室のサイドテーブルも作り、傷んだ天板を再活用。技術科目を教えていたこともあり、「スキル(技能)を学校のために生かせたらと思い作りました。これからも役に立つものを作りたい」と話している。
写真=しゃれたデザインの台