エベレスト失敗から学んだ「人生は50%以上成功でいい」 野口健さん中高生に講演

2020年12月09日 のニュース

 25歳でエベレスト登頂に成功した登山家、野口健さん(47)による講演会が6日、福知山市役所隣のハピネスふくちやまで開かれた。「私の分岐点」をテーマに、自身の経験をちりばめながら、失敗から学んだことなどについて語った。

講演会は、福知山成美、京都共栄、福知山淑徳など府北部の私学6校が主催する「北部私学フェスタ2020」として開催。約130人が来場したほか、ユーチューブでのライブ配信も行い、多くの人が視聴した。

野口さんの高校時代は「落ちこぼれだった」といい、先輩とけんかし、1カ月の停学処分を受けた。この間の一人旅で、兵庫県出身の登山家、植村直己さんの著書と出会い、登山を始めたという。

その後、3度目の挑戦でエベレストの登頂に成功。当時の七大陸最高峰の世界最年少登頂記録を樹立した。またエベレストや富士山の清掃活動、全国の小中学生を対象にした「環境学校」を開校するなど、積極的に環境問題への取り組みもしている。

講演では、登山家として成功を収め始めたころ、2度連続でエベレスト登頂に失敗したことに触れ、「この経験で、すべて成功しなくたっていい、人生を振り返ったときに50%以上が成功ならそれでいい、という考え方に変わった」と振り返った。

中学生、高校生に向け、野口さんは「何事も、すぐに成功するような近道はない。こつこつと努力を積み重ねることが大事」と伝え、締めくくった。


写真=自身の経験から学んだことを熱く語る野口さん

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