美しい古里をカレンダーに 住民2人が自費で作って集落全戸に配布

2020年11月30日 のニュース

 京都府福知山市三和町高杉の住民2人が、2021年用の地元オリジナルカレンダーを作った。地域の文化、美しい自然などを日常的に感じてほしいと企画。昨年11月から今年10月までの1年間に撮影した写真を使用している。

高杉地区は山々に囲まれた自然豊かなところ。1929年(昭和4年)には48戸が暮らしていたが、現在は26戸まで減り、過疎化が進む。しかし、「我が古里を守ろう」と夏祭りなどの地域行事は、地区外に出ている出身者も帰ってきて盛大に行っている。

「そんな高杉の素晴らしい風景や行事でカレンダーを作ろう」と清水喜代一さん(70)と西山健治さん(65)の2人が思い立ち、「高杉の四季カレンダー」と銘打って制作することに。月ごとに添える写真は西山さん、文章は清水さんが担当して仕上げた。

表紙は黄金色に色付く春日神社境内のイチョウを採用し、1月は雪化粧の春日神社、3月は友渕川にそびえる高杉のシンボル・井根岩と桜の写真、5月は田植え、8月は夏祭りなど、季節の移ろいを楽しめる。

新型コロナウイルスの影響で中止となった夏祭りなどの一部は、過去に撮影したものを使った。

A3サイズで80部を自費で印刷し、25日から順次、地区の全戸に無料で配布した。1部は家庭用、もう1部は地区を離れている親戚や出身者に渡してもらおうと、2部ずつ配った。

2人は「住民が減少しても古里への思いは変わらない。写真を撮る中で、こんなきれいなところがあるのだと再発見した。自然や伝統などはこれからも引き継いでいきたい」と話している。


写真=地元のカレンダーを作った清水さん(左)と西山さん

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