コロナでイベント中止 開催予定していた日に若者たちが清掃奉仕 -来年への意気込み示す

2020年09月04日 のニュース

 京都府福知山市夜久野町で毎夏開かれる一大イベント「第28回夜久野高原まつり」が、新型コロナウイルスの影響で中止された。主催する実行委員会の若手メンバーらで組織する企楽部(小田垣裕一部長)は、「来年の開催に向けての意気込みを形に」と、内輪での活動を計画。本祭の開催予定日だった8月30日に会場一帯での清掃作業に汗を流し、キャンドルで大きな文字を描いた。

 高原まつりは毎年、夏休みの終わりごろに開かれるイベント。歌手やタレントなどのゲストを迎えたステージイベント、模擬店などがあり、開催を待ち望む人が多い。4月の会合ではメインゲストを呼ばずに実施を検討していたが、その後、感染状況が悪化したため中止を決めた。

 本来の開催当日は、会場となるドライブインやくの横の芝生広場や道の駅・農匠の郷やくのを結ぶ道路沿いなどで、地域への感謝の気持ちも込めて27人が清掃作業。残暑が厳しく炎天下だったが、オレンジ色のTシャツを着たスタッフたちは金ばさみを手に、空き缶やたばこの吸い殻などを隅々まで拾い集めた。

キャンドルで和の文字描く

 このあと、額田の教育文化会館グラウンドに移動し、キャンドル文字に取り組んだ。まつりのテーマ「音の和、人の和、自然との和」に合わせて直径約30メートルの円の中に「和」の文字を描くことにした。ろうそくを入れた容器約500個を並べたあと、日が沈んで暗くなるのを待って点灯し、写真撮影をして思い出を作った。

 小田垣部長は「協賛企業や多くの方々に支えられて続いているイベント。スタッフやすべての人の和を大切にし、来年の開催をめざしたい。新型コロナウイルスが一日も早く終息することを願うばかりです」と話していた。

 近く実行委のフェイスブックなどで撮った写真を公開する予定。

写真上=炎天下、農匠の郷付近のごみ拾いをするスタッフ
写真下=キャンドルで描いた和の文字

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