定食のご飯は京都府最高金賞米 名人西原孝史さんが栽培

2020年09月04日 のニュース

 おいしい新米の季節を迎え、京都府福知山市雲原の西原孝史さん(78)の田んぼでも、稲刈りに向けた準備が進んでいる。西原さんの作るコシヒカリは昨年度の府主催の「京のプレミアム米コンテスト」で最高金賞に輝いた。地元雲原の人たちが地域活性化のために開く「北陵うまいもん市」の定食にも使われ、人気。名人の米は「今年も例年並みの出来」という。

 両親の米作りを子どもの頃からよく手伝い、大人になって勤め出してからも一緒に汗を流した。実家の田を継ぎ、60歳の定年退職後は、専業農家として稲作を続ける。今では担い手の無くなった地区の農地も含め、合計1・3ヘクタールを管理している。

 株間を広げて田植えをしたり、徹底したあぜの草刈りに努めたり。夏場に田が乾きすぎないように適度な水分を維持することなど、「両親から受け継いだ昔ながらの栽培方法を大事にしています」という。

 府のコンテストには一昨年度に開かれた第2回から出品し、その年の米は入賞。昨年度の第3回で、府内158農業者が応募した174点の中から、機械による分析と審査委員や専門家による食べ比べの結果、1人しか選ばれない最高金賞を受けた。

 「雲原は涼しい山間地で昼と夜の寒暖差が大きく、甘い米が実ります。きれいな雲原川の水を引いているのもおいしさにつながっていると思う。金賞になるとは思いませんでしたが、米には自信がありました。これからも体力の続く限り頑張りたい」。間もなく稲刈りを迎える。

■水車で精米、北陵うまいもん市で毎週日曜日に提供■

 西原さんの米は、地元住民らで運営する「うまいもん市」の食堂「みんなの我楽家」で、毎週日曜日午前11時から午後3時まで提供している水車定食に使用されている。今年も稲刈りが終わるころには新米ご飯が楽しめる。

 水車定食は、食堂近くの小屋で水車を使って丁寧に精米したものを、昔ながらの“おくどさん”で炊き上げたご飯が自慢。地元で作った野菜などを使って定食にし、一日限定30食。無くなり次第終了する。また、午前8時30分から開いている朝市などでは水車を使って精米した「水車米」も販売している。

 定食は予約も受け付けている。申し込み、問い合わせは、北陵うまいもん市雲原店の中村龍市店長、携帯電話090・3284・8812へ。
 
 
写真上=米作りを続ける西原さん
写真下=ある日の北陵うまいもん市の定食

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