雲原こんにゃく製造始まる 湯気立つ加工場で心込め手作り

2024年12月02日 のニュース

 京都府福知山市雲原地区で、冬の特産品「雲原こんにゃく」の製造が始まった。地元の女性たちが雲原公民館そばの加工場で、家庭の食卓に並ぶ様子を思い浮かべながら、心を込めて手作りしている。作業は3月まで続く。

 同地区の家庭で作られていたこんにゃくを売り出そうと、かつては冬場の仕事として製造販売。後継者不足で一時途絶えたが、地区の人たちが奮起して2010年に復活させた。注文販売、市内のイベントや祭り会場などでの販売を重ねて、今では根強いファンが多い。

 製造に携わるのは、60代から80代までの11人。原材料は地場産の3年もののコンニャクイモを使い、固めるための灰汁は、ソバ殻の灰を利用するのが雲原ならでは。

 おくどさん(かまど)がある加工場では、湯気が上がる直径約65センチの大鍋に、女性たちが手で丸めた約40個分を次々に入れてゆでている。薪をくべるなど役割分担をして、作業を進めていた。

 「できるだけ新鮮なこんにゃくを食べてほしい」と、予約は毎週木曜日に締め切り、週末に製造。日曜日の午前8時30分~9時30分に引き渡す。

 代表の曽根ひとみさん(69)は「今年は昨年より多くコンニャクイモが収穫できています。刺し身でしょうゆや酢みそをつけて食べるのがお勧めですが、私はサラダにすることもあります。正月用のお節料理にもどうぞ」と話している。

 

写真(クリックで拡大)=湯気が上がる加工場で作業が進む(11月29日)

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