農林水産大臣賞の茶葉使い、急須で入れた玉露を味わう 親子体験教室
2020年08月25日 のニュース
京都府福知山市の特産、玉露をおいしくいれて味わう体験教室が、駅前の市民交流プラザで21日に開かれた。ペットボトルのお茶を飲む機会が増えて急須を使うことが減り、お茶をいれる道具や方法を知らない子どもが多いことから、日本茶の本当のおいしさを親子で学べるようにと、市立中央公民館が夏休み体験教室として企画した。
講師はNPO法人日本茶インストラクター協会の日本茶インストラクター・リーダー、赤井貴恵さん。小学校1年生から5年生までの親子4組9人が参加した。
赤井さんは、かぶせ茶、煎茶、深蒸し茶、茎茶、粉茶など緑茶9種類を各テーブルに配って違いを説明。子どもたちは茶葉を手に取って色や香りなどを確かめた。
続いて、両丹いきいきファーム(綾部市)の中田義孝さんが栽培し、昨年の関西茶品評会のかぶせ茶部門で最優秀「農林水産大臣賞」に選ばれたお茶を赤井さんがいれ、参加者が試飲した。
玉露をいれる体験では、熱い湯を急須と同じ役目をする宝瓶、湯飲み、湯冷ましの道具へ移して50度まで下げ、葉を入れて2分間待ち、うまみが出た茶を湯飲みに注いで味わった。同じ手順で5回分ほど繰り返していれられるが、次第に渋みが増してくるといったことも実感できた。
惇明小学校1年生の福田悠人君は「緑茶が好きで、おいしいお茶をいれられるようになりたいと思って参加しました」と話し、体験を楽しんでいた。
毎年開いていて、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために定員を減らし、講師の周りに集まって見学する方式をやめ、4テーブルに分けて取り組めるように工夫した。
写真=玉露のいれ方を体験する親子