「原爆二度とないよう」 多くの寺院で市民が祈りの鐘
2020年08月06日 のニュース

京都府福知山市内の多くの寺院で、広島原爆の日の6日朝、「平和の鐘」をつく集いがあった。参加者たちは、平和な世の中が続くようにと願い、原爆で亡くなった人たちの鎮魂の祈りを込めた。
「平和の鐘」の集いは、20年以上前から毎年、原水爆禁止福知山協議会が核兵器の廃絶や悲惨な戦争を繰り返さないことを願い、市内の寺院に呼びかけて、広島への投下の6日と長崎への投下の9日に実施している。
奥野部の臨済宗南禅寺派別格地・長安寺では21人が参加。原爆投下時刻の午前8時15分、正木義昭住職(61)を筆頭に参加者らが順番に鐘をつき、終わると手を合わせた。
参加者を前に正木住職は「今年はコロナ禍の中ではありますが、平和の鐘をつけました。みなさんの鐘の音が亡くなった方たちの浄土に届いていることでしょう」と述べた。
参加した上下大内の小川忠雄さん(77)は「毎年各寺院で鐘をついています。二度と原爆が落ちることのない、平和な世の中が続くように願いました」と話していた。
写真=平和を願い鐘をつく参加者(6日午前8時16分、長安寺で)