火渡りで除災招福願う 柴燈大護摩供に100人 東光寺
2025年02月13日 のニュース
京都府福知山市夜久野町且の高野山真言宗・東光寺(大月康永住職)で11日、柴燈大護摩供が営まれた。100人ほどが参拝し、素足で炭火の上を歩いて、除災招福などを祈願した。
檀家の青年を中心とした有志でつくる「月耀会」の20人ほどが装束をまとい、僧侶とともに額田地区内を列を作って同寺に向かったあと、本堂前に設けた結界の中で、問答や法弓など古式にのっとった儀式をした。
点火された護摩壇に次々と護摩木が投げ入れられたあとは火渡りに移り、護摩壇を崩し、焼け残った炭や灰を歩きやすいようにならした。くすぶる残り火を左右に広げ、その間を、檀家や参拝者が合掌しながら裸足で歩き、祭壇の前で祈った。この日は朝に雪が降り、ゆらめくおき火の中、ぬれた地面に「冷たい」とはしゃぐ子どもの声が聞かれた。
また、檀家による大根炊きの接待もあり、参拝者らは味がしみた大根を口に運び、体を温めていた。
いとこと参加したという綾部市の小学生は「昨年も来ました。煙で目が痛かったけど、楽しかったです」と笑顔を見せていた。
写真=手を合わせながら護摩壇が焼けた跡を歩く子どもたち