コロナ休診で3月に1億9千万円の損失 福知山市民病院
2020年07月10日 のニュース

新型コロナウイルスの影響で京都府福知山市厚中町、市立福知山市民病院(香川恵造院長)の医療収益が落ち込んでいることが、9日に分かった。職員感染により外来、救急、新規入院機能を2週間停止した3月は、1億9千万円の損失があったという。
市議会6月定例会の代表質問で議員の質問に、病院事業管理者の香川院長が答えた。
3月の入院患者数は前年同月比20%減、外来患者数は25%減。全面再開後の4月も1億円の損失となった。

香川院長は「現在においてもコロナ前の実績からは程遠いが、6月下旬からは入院、外来ともに患者数がかなり回復してきている。この流れが続いてほしい」と話した。
発熱外来、PCR検体採取室も設けて感染予防対策に努めていることにも触れた。
■第2波へ備え国の支援必要■
香川院長は「交付金申請を行うなどで第2、第3波に備えた医療提供態勢づくりを進めている」と気を引き締めた。また、コロナが影響する基幹的病院の経営打撃は全国的な傾向として「国のさらなる支援が必要」との見解も示した。
写真上=診察の中止を知らせる張り紙(3月7日夜)
写真下=3月に2週間休診した福知山市民病院