本能寺・謀反のお知らせハガキ、ふるさと納税2日で目標達成

2020年07月06日 のニュース

 明智光秀を生かしたまちおこし事業の促進にと、京都府福知山市がふるさと納税サイト「さとふる」で3日から取り組むクラウドファンディングが“快進撃”を続けている。インターネットを介して全国から寄付金を募る企画で、受付期間は約2カ月だが、開始2日目の4日夕方時点で目標金額に到達。特典としてもらえる「本能寺の変 謀反のお知らせハガキ」に、再び熱視線が注がれている。

 お知らせハガキは、市が5月に行った本能寺の変の原因説を決めるインターネット投票企画で話題となった限定品。公的団体から届く「重要なお知らせ」に模して作られたもので、デザインを考案した八幡市出身のデザイナー、スエヒロさんの協力を取り付けて市が実物化した。

 ネット投票には国内外から約3万通の応募があり、特典ハガキの当選倍率は240倍と狭き門となった。外れた人たちから「何らかの方法で手に入らないか」と切望する声が多数届いていたことで、クラウドファンディングの寄付者特典にしたという。

 今回の企画も遊び心がちりばめられている。目標金額は321万1千円とすごく中途半端。「3(み)2(つ)1(ひ)10(で=テン)」と光秀にかけている。

 寄付は3千円から。この金額は、明治時代の廃城令で姿を消した城の復元にと、昭和時代、市民らが1口3千円で寄せた「瓦一枚運動」の金額と合わせた。

 ハガキは寄付1回につき1枚を送る。ほかに城と福知山光秀ミュージアムの無料入場券、福知山の観光パンフレットも特典になっている。福知山市民が寄付する場合はハガキのみがもらえる。

 ハガキは、本能寺に攻め込んだ明智勢1万3千人と同じ1万3千枚を総数で考えており、先のネット投票企画で配布した130枚を除いて残りは1万2870枚。次は「553万2110(ゴー!ゴー!ミツヒデ)円」を目標金額に掲げ、達成した場合でも8月31日まで受け付けて、特典を送る。

 寄付金は、光秀ミュージアムの展示の充実など、福知山光秀プロジェクト推進事業に使う。しかし、財源確保というよりは「光秀と福知山のファンを増やしたい」というのが市の狙い。仕掛け人の市秘書広報課シティプロモーション係は「予想以上の反響で、市内外の多くの方とのつながりを感じており、『令和の瓦一枚運動』のようでうれしい」と喜ぶ。

 6日午前10時現在で、1364人が463万7500円を寄付している。
 

  
写真=開始2日目午後6時前に目標金額達成(ふるさと納税サイト「さとふる」より)

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