福知山市がオンライン空き家見学会 遠方の移住検討者に

2020年05月21日 のニュース

 移住促進のために京都府福知山市が開設している空き家バンクの登録物件を、新型コロナの関係で現地に出向けない遠方の人に、ネット中継で内覧してもらうオンライン見学会を市が始めた。初の利用が19日にあり、上六人部地区にある空き家へ市職員らが出向き、希望を聞きながら映像を送信した。

 本来は内覧希望者に現地で物件を見てもらうが、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受けて、4月から内覧を中止している。このため、代替としてオンライン会議アプリを使っての見学申し込みを5月12日から受け付けていた。

 上六人部の物件は売却希望で、191平方メートルの敷地に木造2階建て延べ床面積247平方メートルの母屋のほか、離れ、倉庫がある。職員はこれらの現状をタブレット端末で撮影して内覧者に映像で伝えながら説明。参加した仲介の不動産業者も補足説明するなどした。

 今回見学したのは兵庫県神戸市近郊に住む70代と60代の夫婦。福知山市に長男が住んでいるため、いずれ近い距離の所に住みたいと空き家を探していて、この物件が気になったという。

 自宅にいながらスマホで情報を受け、周辺環境、建物の外観、屋内の様子などを見ながらいろいろ質問していた。

 見学のあと、夫婦は「わざわざ行かなくてもどんな物件か現状を知ることができるので、オンラインは便利だと思いました。良さそうな物件なので、コロナが終息したら現地へ見学に行きたい」と話していた。

 市は「コロナの影響で新しい方法が見つかりました。ちょっと関心があるとか、遠方だけどもう少し詳しく見てみたいといった人たちにオンライン見学は便利だと思いますので、コロナ終息後も続けていきたい。限定公開できる動画を用意するなど、さらに利便性を高めていきたい」と話していた。

 空き家バンクの登録数は約60軒。通信環境などの関係で、現在はこのうち10軒程度がオンライン見学の対象となっている。
 
 
写真=遠方の見学希望者にタブレットで物件を紹介する市職員ら

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