釣り解禁を前に稚アユ放流 「県境越えず地元で楽しんで」と漁協
2020年05月11日 のニュース
京都府福知山市の由良川漁業協同組合(瀬野照義組合長)が、6月1日のアユ釣り解禁を前に稚アユの放流を始めた。「新型コロナウイルスが終息することを願って放流しています。終息までは県境を越えて移動するのは避けて、それぞれの地元で楽しんでほしい」と呼びかけている。
漁協は毎年この時期に福知山、舞鶴、綾部市の由良川本流、支流で放流をしている。今年は全体で3050キロを用意。放流時はまだ体長10センチ前後だが、釣りが解禁になる頃には17センチほどに成長するという。
9日には福知山支部(日和隆支部長)の6人が市内音無瀬橋左岸で、バケツやホースを使って岡山県産のアユ100キロを放流。アユは勢いよくピチピチと跳ねながら水に入り、深みへと姿を消した。
海から遡上する天然アユについては、コケを食べた痕が戸田で見つかったり、牧川へ上る姿も確認されている。日和支部長(71)は「近年は天然アユが不調だったが、今年は川の水量が適度にあったことなどから遡上の数がかなり多い年になりそうです」と期待する。
アユ釣りは6月1日午前6時、網漁は7月1日に解禁。漁には遊漁証が必要で、市内の釣具店などで購入できる。年券は1万円、日券は3千円。
写真=音無瀬橋下で放流した