児童数増加見込み昭和小で増改築 家庭科室と給食配膳室など集約
2020年04月16日 のニュース
京都府福知山市は全校児童数が少ない小学校の統廃合が進むが、市街地にある北本町一区の昭和小学校(赤井暁子校長、675人)では、将来の児童数増加を見込み、校舎の増改築工事を予定している。現在の教材室を普通教室に改修し、老朽化した家庭科室と家庭科準備室を給食配膳室と一緒にして新築する。
市教委によると、住民基本台帳を基にした推計で、3年後には同校の児童数が700人を超え、4年後の2024年には734人に達する見込みだという。また、府が10年から取り組む「京都式少人数教育」で、1学級の定員数を30人程度としていることから、現状では教室が足りなくなる恐れがある。
このため、中校舎にある現在の教材室にエアコンを取り付けるなど、教室としての基準を満たすための工事を優先して実施する。
また、中校舎の家庭科室、準備室は築45年、別棟の給食配膳室は築71年が経っていることや、23年に全国小学校家庭科教育研究会全国大会が同校と惇明小で開かれるため、家庭科室、準備室、給食配膳室を新しくする。
校舎北側に、鉄骨造の平屋(延べ床面積264平方メートル)を建てて3室を集約。家庭科室は準備室と合わせて現在と同程度の広さで、配膳室は約1・5倍の広さになるという。
既存の家庭科室と準備室は、普通教室2室分になるため、さらに教室が必要となる場合には改修して使用する予定。
市は今年度の予算に事業費1億2670万円を盛り込んでおり、今年度中に工事を進め、普通教室、家庭科室ともに来年度からの使用を目指している。
写真上=中庭の隣に建つ給食配膳室
写真下=大切に使われてきた家庭科室