コロナ不安和らげてと御淨米配る 厄除け祈願して海眼寺
2020年03月19日 のニュース
新型コロナウイルスの影響で彼岸法要を取りやめた京都府福知山市寺町の海眼寺(芝原三裕住職)は、彼岸入りの17日から、新型肺炎の厄除け祈願をした「御淨米」を参拝者に配布している。
例年、同寺では彼岸に檀家ら40人ほどが集まり、法要を開いてきたが、今年は感染予防のため中止とした。法事の中止や延期といった影響も出ている。さらに日々、感染拡大のニュースなどで不安が広がるなか、人々の気持ちを少しでも和らげようと御淨米を配ることにした。
芝原住職(40)が本尊の前で、病気除けと心が安らかになることを祈願した米を小分けにして紙で包んだ。薬と縁深い「薬師如来」をあらわす梵字を入れている。家庭の米と一緒に炊いて食べるように勧めている。
60包ほど用意し、彼岸の終わる23日ごろまで置く。参拝者らが無料で受け取れ、無くなった場合は新しく用意する。
芝原住職は「世の中がいつもと違う状況ですので、寺に来てくれる人たちの心が少しでも落ち着けば-という思いで置いています。不安な気持ちに寄り添うことができれば」と話していた。
写真=御淨米の包みを持つ芝原住職