市立病院職員感染で小児救急ピンチ 地域の医師らが協力対応
2020年03月11日 のニュース
京都府福知山市の市立福知山市民病院が、職員の新型コロナウイルス感染に伴い救急・外来診療を中止していることから、地元の福知山医師会(井土昇会長)は、11日から夜間の小児救急の受け入れ態勢を整えることにした。市内で開業している小児科医5人が当番制を組み、末広町の京都ルネス病院(冨士原正人院長)で、22日まで対応にあたる。
市内では市民病院と京都ルネス病院が救急受け入れをしているが、市民病院は20日まで休診となっている。
普段から、両病院では小児の救急受け付けや子どもたちの急病に対する問い合わせが多い。そこで医師会は10日に緊急の会議を開き、小児救急態勢の強化に乗り出すことを決めた。
ルネス病院においては、一般外来の救急を支援する形で、子どもたちを診る。医師会の小児科医が子どもの診察をするのは、毎日午後6時から午前0時までの6時間。当番医が自院の外来診療を終えてからルネス病院に赴く。
井土会長(63)は「子どもたちの健康を守り、親に安心感を持ってもらうため、緊急に実施することにしました。少しでも市民のみなさんの役に立てれば」と話している。
写真=10日に開いた医師会の緊急会議。小児救急態勢強化を決めた