職員感染で休診の市民病院、問い合わせ電話相次ぐ
2020年03月09日 のニュース

京都府福知山市の市立福知山市民病院は、勤務する40代の女性介護福祉士(綾部市在住)が新型コロナウイルスに感染したことから、判明した7日夜以降、一部病棟を閉鎖し、救急・外来診療を休診。週明けの9日にかけ、市民からの問い合わせが相次いでいる。
閉鎖したのは女性の職場の6階南病棟。休診は救急と外来、人間ドック。期間は17日までの見込み。新型コロナ感染症患者の受け入れ病院としての機能は、閉鎖期間中も継続する。透析やがん化学療法、放射線治療については、感染管理に努めたうえで実施する。
また診察などの予約者には電話で連絡し、予約日時に自宅にいてもらうようにして、電話で医師が症状を聞き、必要な場合は別の病院を紹介するなど、対応を判断する。処方薬については、診察なしで薬局で受け取れるよう、出来る限り調整するという。
■来院者対応窓口を設置■
病院前には、外来診療の中止などを知らせる看板を設置しているほか、時間外出入り口付近に、9日朝から来院者対応窓口を設置。休診を知らずに訪れた人たちに状況を説明している。
市民からの問い合わせは相次いでおり、7日夕方から8日夕方にかけて約370件の電話があった。約7割はすでに予約している人への対応、薬の受け取りについてのもの。感染を心配する声もあった。
7日夜の会見で、大橋一夫市長は「市、市民病院は、府、保健所とも連携を取り、細心の注意を払い適切な対応に努める」とコメント。
香川恵造病院長は「閉鎖した6階南病棟以外の病棟についても、十分な感染管理対策を行い、入院中の患者さんの安全な加療をしていきたい」として、休診などの措置への理解を求めた。
写真=病院入り口前に対応窓口を設けた(9日午前8時40分ごろ)