祖父母住む三和の自然描き大臣賞 観察路コンクールで清水遥香さん
2020年01月17日 のニュース

自然豊かな祖父母の住む地域、京都府福知山市三和町をテーマにした絵地図と文章の作品が、「第36回わたしの自然観察路コンクール」の小学生部門で、最高賞にあたる環境大臣賞を受賞した。受賞した小学生は、滋賀県大津市立長等小学校4年の清水遥香さん(10)で、三和町菟原中の清水義雄さん(68)、良子さん(67)夫妻の孫にあたる。
コンクールは、自然を観察できる道を絵地図と文章で表現した作品を募り、表彰するもので、1984年に始まった。小学生、中学生、高校生、団体の4部門があり、2019年度の小学生部門は全国から123件の応募があった。
遥香さんは、三和町の豊かな自然やさまざまな生き物が好きで、幼いころから毎月1回は祖父母宅を訪れる。「空気はおいしく、自然の中で遊ぶのが楽しい。そのことを都会の人にも知ってほしい」と、昨年の夏休み期間に調べて、タイトル「私の三和町 お散歩MAP」にまとめた。
絵は得意で、画用紙に水彩絵の具で祖父母宅周辺の地図を描いた。そばを流れる小川や山、田んぼ、竹林、道、各地点で発見したオオカマキリ、サワガニなど生物19種類、ヨモギやタンポポなど植物11種類を描写。さらに、インターネットで色などを調べて、細かく描いた。
作文は、全体説明を400字以内でまとめ、家の庭や畑の横の野原など8つの観察ポイントについて、それぞれ200字以内で紹介。川は小さな魚がよく見えるほど清らかな水が流れ、春に採れるヨモギは天ぷらにして食べるなど、春は野草摘み、夏は川遊び、秋は木の実拾い、冬は雪遊びといった四季ごとの楽しみ方を伝えている。
昨年9月末までに作品を仕上げて提出し、11月に有識者たちが絵地図の分かりやすさなどを審査。遥香さんの作品は「絵地図と作文を持って三和町を訪れてみたくなる」「生き物や植物と戯れている様子が目に浮かぶ」と高評価を得て、12月に入賞の発表を受けた。
「受賞を聞いたとき、まさかと驚きました。うれしい気持ちでいっぱいです。作文は大変でしたが、絵はうまく描けたと思います」と喜び、「将来は自然に囲まれて生活をしたい」と話している。
写真=最高賞を受賞した遥香さんと祖母の良子さん