日本画・絵画の登竜門、佐藤太清賞決まる-第19回公募展
2019年12月17日 のニュース

京都府福知山市による第19回福知山市佐藤太清賞公募美術展の入賞、入選作品が決まった。高校生、大学生を中心に全国から絵画作品を募るもので日本画、絵画の2部がある。
市、市佐藤太清記念美術館主催。両丹日日新聞社など後援。
独自の画風を確立させた日本画家で、日展理事長などをつとめ、文化勲章を受けるとともに、第一線で活躍する多くの後進を育てた故・佐藤太清画伯の功績をたたえ、若手の人材育成を目的に実施している。
7月10日から9月30日までの募集期間に日本画72点、絵画62点の応募があった。東京芸術大学名誉教授で洋画家の絹谷幸二さんらが審査し、佐藤太清賞4点、特選12点、入選52点を決めた。
佐藤太清賞には日本画1点、絵画3点が決まった。日本画は、本田貴哉さん(25)=新潟県=の「なつのひ」が選ばれた。
絵画は、一見友香さん(17)=大阪府=の「生」▽平山穂乃佳さん(18)=千葉県=の「眼差し」▽宮田拓実さん(20)=北海道=の「黄昏」がそれぞれ選出された。
■1月から全国巡回展■
入賞・入選作の巡回展は、1月12日から15日まで市民交流プラザ=駅前町=で、17日から19日まで市厚生会館=中ノ=でそれぞれ開かれる。
交流プラザでは特選以上の全作品のほか、入選以上で福知山近郊の人の作品を並べる。他会場では入選以上の作品すべてを展示する。
このあと横浜、東京、京都、名古屋の各会場を巡る。来年3月15日まで。
表彰式は1月18日午後1時30分から、市厚生会館で行い、講評会もする。
■地元から特選2人■
地元からは絵画の部で2人が特選に選ばれ、このうち福知山淑徳高校3年の坂井菜月美さん(17)が、最優秀の佐藤太清賞に次ぐ市長賞を受けた。京都共栄学園高校2年の古川愛さん(17)も特選に選ばれた。また、同校2年の大塚理恵子さん(17)、福知山高校1年の大槻美蘭さん(16)と福田実莉さん(16)が、それぞれ絵画で入選した。
写真=新潟県・本田貴哉さん「なつのひ」

一見さんの「生」

平山さんの「眼差し」

宮田さんの「黄昏」