ドローン使った山岳訓練 空と地上から遭難者捜索
2019年11月13日 のニュース
京都府福知山市消防本部は11日、関係機関と連携した山岳合同訓練に初めて取り組んだ。大江町佛性寺の大江山鍋塚登山口付近で、ドローン(無人航空機)を使って遭難者の捜索をし、発見した負傷者をヘリコプターで搬送した。
紅葉シーズンの山を楽しもうと、この時期には多くの登山者がいるが、行方不明者も出ていて、昨秋には大江山に入った男性の死亡が確認されていることから、いざというときに備えて訓練をすることにした。
合同訓練には、市消防本部の19人と、今夏に消防本部と協力協定を結んだ一般社団法人無人航空機操縦士養成協会の4人、京都市消防局消防航空隊の5人が参加。登山グループの1人の行方が分からなくなった-との想定で実施した。
指揮本部ではモニターで、熱を感知する赤外線カメラ付きの防災用ドローンで撮影した上空からの映像を確認。遭難者を発見すると、山に入った隊員に位置を伝え、救助用担架で安全なところまで運び、ヘリコプターで訓練用の人形を搬送した。
訓練を終えた高橋秀樹・福知山消防署長は「ドローンからの映像は思っていたよりも鮮明で、効果的。要救助者の命に関わる迅速な発見ができるよう、継続して訓練に励みたい」と話していた。
写真=要救助者を安全なところまで運ぶ隊員