敗者復活から逆転の全国優勝 うまいもん甲子園で淑徳高
2019年11月13日 のニュース
京都府福知山市正明寺の福知山淑徳高校のチームが、「第8回ご当地! 絶品うまいもん甲子園」(一般社団法人全国食の甲子園主催)の決勝大会で優勝した。淑徳チームは地方予選にあたる近畿選抜で敗退したが、復活投票の結果、決勝へ進出。全国7ブロックの代表の高校と競い、見事に逆転を果たして、2年連続優勝を決めた。
大会は高校生対象の料理コンテストで、「ご当地食材を生かした地元の看板メニュー開発」がテーマ。決勝は2日に東京都で開かれた。
淑徳は調理系列3年の吉田大樹君と2年の酒井理月さん、大槻愛紗菜さんが出場し、まぜそばの「紅(くれない)の冷和願麺(れいわがんめん)」を出品。市内三和町産の完熟万願寺トウガラシを練り込んだ特製麺に、京ニンジンのナムル、九条ネギチップスといった地元食材の具材7種をトッピングした。さらに、予選敗退後の審査員アドバイスを受けて試行錯誤を重ね、他校の料理に再び負けないために、自家製ラー油で「辛味」を足して印象に残るよう改良を加えて決勝に臨んだ。
決勝は5分以内のプレゼンテーションと、30分で10食分を用意する調理が課題。多くの人に支えられて舞台に戻ることができた感謝の気持ちや改良点をプレゼンでアピールし、調理では練習通りに手際よく仕上げた。
その結果、審査員から「素材からこだわって自分たちで作っているところがすごい」「この麺はお金を払ってでも食べたい」と絶賛を受け、1位に輝いた。
3人は「うれしかったです。これで、関わってもらったいろいろな人に恩返しが出来ると安心しました」と笑顔を見せた。
■ゆらのガーデン内の魚福で記念販売会■
同校は優勝を記念し、30日、12月1日の午前11時から午後3時まで、蛇ケ端の福知山城周辺賑わい創出施設・ゆらのガーデン内の魚福で「紅の冷和願麺」を限定販売する。調理系列の生徒たちが接客、調理などを担当。吉田君は「地元食材を使い、長い間作り続けてきた思いと、優勝できた感謝の気持ちが詰まった料理になります。ぜひ食べに来てください」と来店を呼びかけている。
写真上=優勝した「紅の冷和願麺」
写真下=逆転優勝をした吉田君、酒井さん、大槻さん(右から)