市が見直し進める三和荘守ろうと住民が行動開始 支援組織が草刈り奉仕
2019年10月17日 のニュース

京都府福知山市三和町寺尾の宿泊交流拠点施設「三和荘」周辺で、地元の奉仕団体「三和荘サポートクラブ」(後藤定司代表、33人)が草刈りをした。クラブ設立後、初めての活動で、環境整備に汗を流した。
三和荘は旧町時代に整備され、レストラン、ホールなどを備えた宿泊施設と体育館、テニスコートなどがある。市の指定管理者制度により地元組織のNPO法人丹波みわが運営している。様々な催しが行われ地域の拠点となっているが、市は制度の見直しを検討しており、住民たちは施設の存続が危ぶまれていると不安を募らせている。
こうした中、行政の考え方との間に距離を感じながらも、三和荘の運営を支援しようと住民が立ち上がり、サポートクラブを今夏に発足させた。
草刈りは15日に行い、会員ら11人が参加した。グラウンドバックネット裏など施設周辺を草刈り機を使って2時間ほど作業し、約30アールをきれいにした。
後藤代表は「われわれの活動は地道でささやかかもしれないが、それを始めたきょうが、三和荘存続への第一ページになればと思う。市は三和荘運営の見直しを進めるが、過疎にあえぐ三和地域の振興のためにも、引き続いて助成を強くお願いしたい」と話していた。
写真=グラウンドバックネット裏で草刈りをする三和荘サポートクラブの会員たち