「夢や仕事は待ってちゃダメ、積極アピールを」 漫画家たかはしさん母校で講演
2019年10月17日 のニュース
京都府福知山市萩原出身の漫画家・たかはし慶行さん(35)=京都市=が、多保市の六人部(むとべ)中学校(曽根肇校長)で19日に講演。母校の後輩らを前に「夢をつかむために必要なこと」について熱く語った。
成安造形大学=滋賀県大津市=を卒業。遅咲きの26歳でデビューし、現在は漫画雑誌ヤングガンガン(スクエア・エニックス社刊)に「聖樹のパン」を連載している。
講演会では初めに、子どものころは漫画ばかり描いていたこと、高校3年のころに漫画家を志したこと、寝る時間も無かったアシスタント時代など、デビューするまでの道のりを紹介した。
アシスタントになったきっかけは「大学生のころ、週刊漫画誌で連載を始める女性漫画家がアシスタントを募集しに来た」こと。「漫画家は女性アシスタントを希望していたが、積極的に手を挙げたことで、運よく採用された」という。
これが発端となり、漫画雑誌に自身の作品を応募し、佳作に選ばれるなどして、デビューにつながったといい、「夢や仕事は、待っていてもらえるものじゃない。自己アピールすることは、とても大切」とし、自分を売り込むことの重要性を訴えた。
最後にたかはしさんは「漫画を描くうえで、苦しいことや嫌なことなど、すべての経験が役に立つ。それは、どんな仕事にでも言えることで、怖がらずに何ごとにもチャレンジしてほしい」と伝え、締めくくった。
講演会は、進路選択に向けて自分らしい生き方について考える「夢・人・辺(むとべ)デー」の一環として実施。全校生徒226人のほか、六人部小学校6年生65人も聴講した。
写真=即興で恩師の似顔絵を描くたかはしさん