大粒でモチモチ、甘みが人気の黒豆枝豆「紫ずきん」 福知山で収穫最盛期
2019年10月02日 のニュース
京の秋を代表する味覚として知られる黒大豆枝豆「紫ずきん」の収穫が、福知山市内で最盛期を迎えている。ゆでると粒がうっすら紫色になることから名付けられ、モチモチした食感と濃い甘みで人気。京都府内全体で10月下旬までに昨年比1・7倍の約134トンの出荷を見込んでいる。
紫ずきんは、府独自の品種で、京のブランド産品の一つ。一般の枝豆より粒が大きく、際立つ食感と味に特徴があり、京都、大阪、東京市場などで出回っている。
今年は福知山のほか綾部、亀岡、京丹後など府内の約46ヘクタールで栽培され、9月初旬から順次出荷されている。
京都府は「昨年は台風被害で収量が大幅に減った。今年は天候に恵まれ、順調に生育している」と期待を寄せる。
14アールの畑で栽培する福知山市夜久野町金尾の湯口修さん(74)は、早生が中心で今が一番忙しい時期。茎ごと刈り取ったものを自宅に持ち帰り、妻の久美子さん(73)と一緒に、丁寧に実を取る作業を続けている。
修さんは「天気を見ながら10月下旬ごろまで出荷していきます。おいしく食べてもらえたらうれしいですね」と話していた。
写真=丁寧に茎から実を取る湯口さん夫婦