閉校を機に同窓会、校舎から引き取ったタイムカプセルを開封 旧菟原小学校97年卒業生

2019年09月25日 のニュース

 昨年度に閉校した京都府福知山市三和町菟原中の旧菟原小学校を1997年に卒業した人たちが、卒業時に学校に残したタイムカプセルを22年ぶりに開封した。当時を振り返ろうと、母校の閉校を機に企画。卒業生18人が21日に集まり、思い出の品を取り出して懐かしんだ。

 旧菟原小は年々児童数が減り、千束の旧細見小、三和中学校とともに小中一貫校・三和学園として今春統合された。最終年度の全校児童数は34人だった。

 22年前の97年も児童数が減少しているころだったが、当時としては多い27人が一緒に卒業。高さ1メートルほどの鍵付きのロッカーをタイムカプセルにして、思いおもいの品を入れて校舎に保管した。「いつか集まって開けよう」と約束をしてはいたが、開ける機会がないまま母校が閉校した。

 閉校後は卒業生の一人が引き取って保管。京都市の西山大地さん、地元の西山史晃さんが中心になり、同級生に開封を呼びかけた。

 寺尾の三和荘に集まって開封することにし、参加者たちが見守るなか、ロッカーの扉が開けられた。その中には陸上大会のゼッケン、ぬいぐるみ、修学旅行先のパンフレット、自分への手紙、写真などがあり、「それ私の!」「うわ、懐かしい」などの声が上がった。

 西山史晃さんは「閉校がきっかけとなりましたが、みんなが集まってくれて良かったです。昔のことを思い出しました。全員で将来の自分へのメッセージを書き、またカプセルに入れて保管し、何年後かに集まりたい」と話していた。

 参加者たちはほかに、当時のアルバムや文集を見たり、近況を報告し合ったりして楽しんだ。
 
 
写真=タイムカプセルから一つずつ思い出を取り出した

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