整備士めざし女性2人 高技専で「活躍の場広げたい」
2019年07月31日 のニュース
「男の職場」というイメージが強かった自動車整備業だが、近年では自動車の電子化による作業内容の変化と顧客サービスの向上などの観点から、女性整備士に注目が集まっている。福知山市平野町の京都府立福知山高等技術専門校(吉田周史校長)の自動車整備科では、4月から2人の女性が整備士をめざして学んでいる。
同科で女性が学ぶのは9年ぶり。2人同時に入校することも非常に珍しいという。1年目は整備に関する基礎を学び、2年目にはさらに専門性の高い内容を学習して、2年間で2級自動車整備士を養成する。
1年11人のうち、女性は雲川文賀さん(20)と石本有沙さん(18)の2人で、午前中は学科、午後は実習中心に学習し、知識を深めている。
雲川さんは、もともと自動車が大好きで、中学生のころからの夢は整備士になることだった。建築関係の専門学校へ通ったが、整備士になるという夢がより鮮明になり、高技専へ入校した。
石本さんは、高校生のころ、友人たちが運転免許証取得のため自動車学校へ通っていた影響で、自身も話題についていこうと自動車について調べるうちに、その魅力にのめり込んでいった。
作業で重たいものを持つのは大変だが、2人は「めっちゃ楽しいし、勉強になります」と笑顔。
雲川さんは「できる限り頑張って、女性が活躍できる仕事の幅を少しでも広げたい」と意欲。石本さんも「女性が少ない職場ですが『女性でもできる仕事なんだ』と証明したい」と意気込んでいる。
写真=整備士として活躍できることをめざして、日々学びを深める石本さんと雲川さん(左から)