ロデオ猿ミワちゃん、捜索1週間 福知山市動物園
2019年07月05日 のニュース
イノシシのウリボウにまたがるロデオ姿で人気者になったニホンザルのミワ(雄、9歳)。京都府福知山市猪崎、三段池公園内の市動物園(二本松俊邦園長)の飼育小屋から脱走し、5日で1週間が経った。有力な目撃情報もあり、園職員らが懸命に捜しているが、いまだに行方は分からない。
ミワは、ウリボウと一緒に暮らす飼育小屋の鉄柵にできた隙間から脱走したとみられる。園職員のほか、市職員や市都市緑化協会のメンバーも捜索に協力。6月28日からは動物園を休園し、連日30人態勢で周辺を中心に捜索を続けている。
これまでに寄せられた目撃情報は9件。このうち三段池公園内のものが3件あり、3日には公園内の市武道館や園のすぐそばで見たという情報が立て続けに入り、重点的に見て回ったものの、発見できなかった。
また4日には、車で10分ほどの距離がある大江町尾藤の住民から「畑のカボチャを持ち去ろうとするサルを見た。ミワではないか」との情報を受け、二本松園長が現場へ駆けつけるなど、藁をもつかむ思いで、ミワ探しに奔走している。
園では、移動範囲なども考慮し、3日に寄せられた2件を有力情報とみる。園職員の田中章二さん(68)は「連日の捜索は大変な面もありますが、みなさんの情報が希望になっています」と話す。
一方で「(動物園育ちのためエサを探したことがなく)食事が不安。1週間経って、体力面は大丈夫だろうか」と語り、「帰宅前には、園長が飼育小屋の中に好物のバナナやパンなどを置き、無事に帰ってくれるのをみんなで待っています」という。
今後も当面は休園し、捜索を続けることにしている。
写真=捜索を続ける園職員