おいしい万願寺の生産を 栽培者養成道場で見学
2019年06月27日 のニュース
京都府の中丹東・西両農業改良普及センターが取り組む「万願寺甘とう新規栽培者養成道場」のほ場互見会が26日、福知山、綾部、舞鶴の3市で開かれた。参加者が5カ所のほ場を巡って栽培の工夫、設備などについて説明を受け、自身の栽培方法などの参考にした。
万願寺甘とうは3市のJAにのくにの管内で栽培され、青とうがらしの種類の中でも特においしいとされ、国内でも高値で取引されている。養成道場は、この特産品産地の維持・拡大をめざして3年前から開いている。生産者同士の交流、若手の育成といった狙いもある。
道場は年2回の講座があり、今年度は万願寺甘とうの栽培を生活の柱にしている若手生産者38人が受講し、4月には生育初期の温度管理について学んだ。今回の見学には20人が参加した。
福知山市内では、6年前に三和町梅原に移住し、同町寺尾で栽培をしている松行輝さんの畑を見て回った。松行さんは昨年度のJA京都にのくに「万願寺甘とう」品評会で、収穫量、秀品率などが評価され、最優秀賞の府知事賞に輝いた。
参加者からは「水はどこから供給していますか」「収穫はどれくらいの頻度ですか」「最盛期にはアルバイトを雇ったりしていますか」などの質問が出され、松行さんは一つひとつ丁寧に答えていた。
写真=松行さんの畑を見学する参加者たち