大タマネギ「鬼(オニ)オン」豊作 50トンの収穫見込む
2019年06月26日 のニュース
京都府福知山市大江町波美の農事組合法人鬼の里農園(新井春男代表理事)は、今年も加工用に使われる通常より大きめのタマネギ栽培に取り組んだ。3年前から「鬼(オニ)オン」のブランド名で出荷。今年は豊作で、50トンの収穫を見込んでいる。
2010年に設立した鬼の里農園は、由良川と支流の宮川に近い場所で、水稲やアズキ、小麦を栽培してきたが、これまで何度も水害に遭ってきた。
このため、水害が頻繁に起きる時期を避け、6月の梅雨入り前後に収穫できるタマネギを、主力産品の一つとなるよう16年から作り始めた。
今季は金屋のほ場約1・2ヘクタールで栽培。昨年9月に種をまき、育てた苗を11月に定植した。今年も栽培期間中は水害が無く、今月7日から21日まで収穫作業をした。出来は良く、直径13センチほど、重さ約700~800グラムの大きいサイズのものも多くとれている。
収穫したタマネギは、同町尾藤奧の作業場で専用の機械を使って根や葉を切り、選別作業をしたあと、袋詰めして三重県の加工業者などに出荷。サラダやカット野菜としてコンビニなどで販売される。
新井代表理事(76)は「今季は天候に恵まれ、質の良いタマネギがとれました。作業部会で丁寧に作業を進めてもらったので、傷があるものも少なかった」と喜んでいた。
写真=収穫したタマネギは専用の機械で、根や葉を切っていった