光秀が整備した蛇ケ端御藪を清掃
2019年06月25日 のニュース
定期的に京都府福知山市内の由良川周辺で清掃活動を続けている福知山環境会議(田倉徹也代表)は23日、市内の音無瀬橋の少し上流にある雑木林「蛇ケ端御藪(明智藪)」周辺で清掃活動に取り組んだ。藪の中にも入って細かいごみも拾っていった。
蛇ケ端御藪は福知山城を築いた武将・明智光秀が植林して整備したと伝わる堤防で、近年は子どもたちの遊び場となっていたが、今では洪水の度にごみが流れ着き、竹が倒れるなどして、人が近付きにくくなっていた。
環境会議は、古里の豊かな自然環境を次世代に引き継いでいくことを目的に、定期的に由良川やその周辺で清掃活動を続けており、蛇ケ端御藪での活動も3年前から市民や関係団体とともに進めている。
清掃活動には市民ら約20人が参加。袋と金ばさみを持って、藪の周辺を歩き回ってごみを収集。藪の中にも入り、洪水の際に流れ着いたとみられるペットボトルや発泡スチロールなどを拾っていった。午前中の約1時間の作業で、周辺はすっきりとした。
三恵観光の社員、溝川俊介さん(35)=京都市=は「藪の中の清掃は初めてです。ごみは少なかったですが、水害でたくさん竹が倒れているので、少し取り除いたらきれいになると思います」と話していた。
午後からは藪の中で枯れた竹の除去作業にも汗を流した。
写真=藪の中に入り、ごみを拾う参加者たち