育てた野菜のおいしさ、京都府庁でアピール 福高三和分校
2019年06月24日 のニュース
福知山市三和町千束の京都府立福知山高校三和分校(黒田一郎副校長)農業科の生徒が、同校で栽培した野菜のおいしさを知ってもらおうと、さまざまな取り組みをしている。26日には、初めて京都市上京区の府庁で収穫物を販売する。
農業科は卒業まで4年間あり、生徒たちが国語、数学などの一般教科に加え、農作物の栽培、収穫方法、農作業用の機械や道具の扱い方などを専門的に学んでいる。
生徒たちは、長さ30メートルと18メートルほどの2種類のビニールハウス計12棟で、季節に合わせた野菜を栽培しており、暑さや寒さに負けず、水やり、草引きなどの世話に取り組んでいる。
地域に向けては毎年、野菜や花の苗、収穫物、寄せ植えの販売をしており、夜久野高原の手づくり市への出店などもしている。さらに販路を広げ、同校の生徒が作る野菜についてアピールしようと、府庁での販売を企画した。
4年生の廣田薫君=六人部中出身=は「学校では一から教えてもらえるので作業の流れが分かりやすいです。分校で育てている野菜を食べてくれる人に、僕たちの頑張りが届いたらうれしい」と話す。
府庁では新ジャガイモ、ズッキーニ、オクラ、トマト、ナスを販売する。全体で約200袋を用意する予定で、生徒たちは収穫、袋詰めの作業を進めている。
販売には農業科の4年生3人が行き、いつもとは違う都市部での販売体験をする。大槻優太君=綾部中出身=は「大きく、おいしく育つように世話をしています。たくさん買っていただいて、おいしい三和分校産の野菜を知ってもらえるよう頑張ってきます」と意気込んでいる。
府庁生活協同組合と協力しての販売で、9月、11月にも予定している。
写真上=おいしい三和分校産の野菜のアピールに取り組む
写真下=真剣に作業を進める4年生